研究概要 |
腎の皮質集合管(CCD)のNO産生の有無をNO蛍光検出用試薬DAF-FMDAを用い調べた。pH7.4でincubateしたところでpH6.8もしくはpH7.5のincubation solutionに変更し,蛍光顕微鏡で観察。アシドーシス環境下ではNO産生が示唆される所見を得ることができた。アルカリ性環壇下のpH7.5のincubation solutionでは所見を得ることができなかった。 また,incubation直後に同じCCDを用いAEI,PNA,AQ2抗体で2重染色を行ないNO産生がαIC,βIC,主細胞か同定を試みたが,incubation後半のpHの安定,集合管の固定の問題で同定できでいない。 次に,単離したCCDを上記と同様にDAF-FM DAを用い蛍光レイシオイメージングシステムでリアルタイムに観察、計測した。DAFをloading,wash outしアシドーシス環境下pH6.8incubation,solutionに変更。変更直後からNO産生が示唆される所見が得られた。 各シングル、トリプルNOS-KOマウスのCCDを使う研究では,トリプルNOマウスは出生早期より尿崩症に陥ることがわかうていた。,原因は皮質集合管の主細胞を中心にアポトーシスが起こり尿崩症に陥る。詳細は現段階で不明。実験ではアポトーシス前のCCDが比較検討に不可欠で出生前,出生早期のCCDを単離する必要があることが判明した。
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