本年度は、高磁場実験用MR装置において、撮像のための実験装置の作成、磁揚均一度を高めるための撮像プログラムの作成、および実験動物におけるin vitro spectroscopic imagingを行うための撮像プログラムの作成を行った。 実験装置としては、ラット脳に特化したソレノイド型radiofrequency pulse送受信コイルを作成し、これにより良好なsignal to noise ratioの信号が得られることを確認した。 磁場均一度を高めるためのプログラムとしては、multi-slice gradient echo法にmultiple phase difference image法を組み合わせ、ここから計算されるBO mappingより磁場の不均一度を数学的に求める手法を確立した。またこの手法をもとに、当施設の実験用MRIにおけるshim coil特性およびそれぞれのコイルのcross correlationを計測した。求められた回帰式および係数からautomatic shimming programを作成し、水ファントムおよびラット脳に応用したところ、良好な磁場均一度が達成されることが明らかになった。 ついでrat in vivo spectroscopic imagingのために必要な撮像プログラム(modified localization by adiabatic selective refocusing法)の作成を行い、現在撮像のための至適なパラメターを検討している。
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