研究課題
基盤研究(C)
表皮細胞に発現するCTACK/CCL27、TARC/CCL17などのケモカインについて、トランスジェニックマウスを使用したin vivoの実験と、培養表皮細胞を用いたin vitroの実験から、炎症性皮膚疾患におけるケモカインの役割について検討した結果、CTACK/CCL27およびTARC/CCL17はアトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患において、接触アレルギー反応のなかでも特にTh2へ傾いた反応を増強する役割を持つことがわかった。また、表皮細胞から産生されるこれらのケモカインは治療薬である活性型ビタミンD3(カルシポトリオール、マキサカルシトール、天然型ビタミンD3)やステロイド剤(プロピオン酸クロベタゾール)により発現が制御されること、また活性型ビタミンD3の表皮ランゲルハンス細胞に対する作用を明らかにした。これらのことから乾癬やアトピー性皮膚炎に対するこれらの薬剤の効果の機序の一端が明らかとなった。また乾癬患者皮膚を用いた免疫組織学的検討により、乾癬局面周囲の、未だ明らかな皮膚病変を来たしていない部分においてもすでに早期の炎症性変化が生じており、この変化がリンパ球よりもむしろ樹状細胞により惹起されている可能性が示唆され、早期の炎症性変化をターゲットとした新たな治療の可能性が示唆された。
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