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2006 年度 実績報告書

DNA免疫法による抗CTGF抗体のサイトカイン誘導性皮膚線維化マウスモデルの抑制

研究課題

研究課題/領域番号 18591240
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢大学

研究代表者

竹原 和彦  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (50142253)

研究分担者 藤本 学  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (90272591)
中條 園子  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (20401911)
キーワード皮膚生理学 / TGF-β / CTGF / 線維化
研究概要

ヒトCTGFcDNAを組み込んだベクターとジーンガンにてマウスに免疫するDNA免疫法により、CTGF module1〜4に対するマウスモノクロナール抗体の樹立に成功した。得られたモノクロナール抗体は各moduleのみならず、全長CTGFの高次構造を認識した。
次いで、新生マウスにTGF-β 1000ng 3日間、CTGF 800ng 4日間を皮下投与するという我々の確立したサイトカイン注入マウス線維化モデルにおいて、これら抗ヒトCTGF抗体の作用を調べた。予備的な実験においてmodule2に対するモノクロナール抗体の生理活性が最も強力であることが明らかとなったので、抗ヒトCTGFmodule2抗体を用熔て以下の実験を行った。
まず、後半のCTGF注入期に抗ヒトCTGF抗体を同時投与することにより、マウス皮下の線維化はコラーゲン蛋白量で70%抑制された。
次いで、前半のCTGF-β注入期に抗ヒトCTGF抗体を同時投与することによっても、マウス皮下の線維化はコラーゲン蛋白量で同じく70%抑制された。更にRT-PCRでプロコラーゲンα(1)mRNA量を測定したところ、90%の抑制がみられた。この実験は、抗ヒトCTGF抗体がマウスの内因性のCTGFの活性をも抑制したことを意味する。また同様のTGF-βのコラーゲン合成促進作用に対する抗ヒトCTGFモノクロナール抗体の抑制はin vitroの培養系においても確認された。
今後は、ヒト化した抗CTGFモノクロナール抗体を作成し、臨床への応用の基盤としたい。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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