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2006 年度 実績報告書

サルコイドーシスにおけるアンギオテンシン変換酵素の役割

研究課題

研究課題/領域番号 18591264
研究種目

基盤研究(C)

研究機関関西医科大学

研究代表者

岡本 祐之  関西医科大学, 医学部, 助教授 (10142291)

キーワードサルコイドーシス / 肉芽腫 / ACE / 単球 / アンギオテンシンII
研究概要

単球が多核巨細胞に分化する過程でACEの発現が亢進し、Ang-IIの産生が増強するかを検討した。まず、単球と多核巨細胞へ分化していく過程の細胞でのACE発現を抗CD143抗体を用いて免疫染色で検討したところ、新鮮単球よりも培養単球やCon練り激単核球培養上清で誘導した多核巨細胞においてその発現が充進していた。しかし、RT-PCR法によるACEmRMの経時的な発現を確認することはできなかった。また、培養細胞液中のACE活性は微量であり、種々の培養条件による差は認めなかった。細胞内のACEはFluoromet ric assay(Hip-His-Leu,Z-Phe-His-Leu→His-Leu遊離)にて有意に検出されなかった。次に単球培養液中のAng-II濃度を経時的にRadioimmunoassayで測定したところ、培養後3日まで経時的に増加していた。この上昇は、ACE阻害薬であるカプトリルの培養系への添加により抑制された。多核巨細胞誘導上清であるConA刺激単核球培養上清による単球のACE発現亢進機序を検討するために新鮮単球を同培養上清で培養し、ACEの発現に関するシグナル伝達機構阻害剤であるcalphostinC(PKC阻害剤)、wortmannin(PI3K阻害剤)、U0126(p42/p44MAPK阻害剤)、PP2(Src kinase阻害剤)で処理したところ、ACEの発現が抑制された。また、新鮮単球に、サルコイドーシスに有効で、多核巨細胞誘導抑制薬であるトラニラスト、アロプリノールを上記ConA刺激単核球培養上清とともに添加し、単球の経時的なACE発現を検討したところ、ACEの発現が低下した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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