研究課題/領域番号 |
18591276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
上原 隆 富山大学, 附属病院, 助手 (70303229)
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研究分担者 |
住吉 太幹 富山大学, 附属病院, 講師 (80286062)
鈴木 道雄 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (40236013)
松井 三枝 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (70209485)
倉知 正佳 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (80019603)
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キーワード | アルツハイマー病 / 血管性認知症 / 軽度認知障害 / 多価不飽和脂肪酸 / 血漿中アミロイドβ濃度 / 周辺症状 |
研究概要 |
本年度は、以下の検討を行った。 1 認知症の中核症状の評価尺度であるMiniMental State Examination、周辺症状(BPSD : behavioral and psychological symptoms of dementia)の評価尺度であるNeuropsychiatric Inventry、および問題行動評価尺度について測定者間の統一を図るための検討を行った。 2 多価不飽和脂肪酸および血漿中アミロイドβ濃度の測定の基礎的検討を健常者の血液を用いて行った。これまで、多価不飽和脂肪酸の測定はすでに当機関で確立しているが、改めてプール血漿を作成した。また、血漿中アミロイドβ濃度を測定するために吸光マイクロプレートリーダーを購入した。プール血漿を作成し日内および日差変動のないことを確認した。さらに健常者の血漿を用いてその測定を行い、血漿中アミロイドβの測定法を確立した。 次に、上記の測定法が確立した後に、認知症患者群および健常対照群のデータ収集(脳画像検査、認知症の中核および周辺症状の評価、血液採取)を開始した。現在のところ、症例数がいまだ十分でなく、データ解析までは至っていない。 来年度は認知症患者群と健常対照群についてさらに症例数を増し、認知症の中核症状やBPSDの評価尺度、Zarit介護負担尺度と多価不飽和脂肪酸との関連を検討する。さらに血漿中アミロイドβ濃度と組み合わせることで早期診断やBPSDの予測マーカーになり得るかを検討する予定である。
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