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2007 年度 実績報告書

認知症の周辺症状に対する多価不飽和脂肪酸の生物学的マーカーとしての有用性

研究課題

研究課題/領域番号 18591276
研究機関富山大学

研究代表者

上原 隆  富山大学, 大学病院, 助教 (70303229)

研究分担者 住吉 太幹  富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (80286062)
鈴木 道雄  富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 教授 (40236013)
松井 三枝  富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (70209485)
キーワードアルツハイマー病 / 周辺症状 / 必須多価脂肪酸
研究概要

我が国では現在、アルツハイマー病(AD)を中心とした認知症患者は増加傾向にあり、その早期診断や治療法の開発はますます重要度が高まってきている。一方、介護保険制度が導入され認知症のケアは進歩してきているが、認知症の周辺症状(behavioral and psychological signs and symptoms of dementia, BPSD)はその妨げになり、しばしば認知症の診療や介護の中心的問題になる。これまでADのリスクファクターの検討から、必須多価脂肪酸(essential polyunsaturated fatty acid,EPUFA)がADの予防に有用とする結果が多く報告されている。一方、EPUFAはうつ病や統合失調症などとの関連が指摘されており、EPUFAがBPSDの発症や進行に影響をおよぼしている可能性を示唆している。
そこで本研究では、AD患者における血漿中EPUFAとBPSDの関連の有無を調べ、血漿中EPUFAがBPSDの出現を予測する生物学的マーカーになり得るか検討することを目的としている。さらにこれまでADの早期診断法として検討されてきた脳画像診断や血漿Aβ濃度などとの関連を調べることで、血漿中EPUFAがADの早期診断法の開発の一助になり得るかも併せて検討している。
現在まで、軽度認知障害(mild cognitive impairment, MCI)や比較的軽症のADを中心に検討中である。血漿中EPUFAと一部のBPSDとの間に関連があることを示唆する結果が得られ始めている。今後さらに症例数を増やし、2008年度には研究成果を発表する予定である

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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