1.探索眼球運動測定システムについては現在ほぼ整備が整い健常者からデーターを収集中である。 2.USサンプルでのPICK1遺伝子多型の解析はジョンズホプキンス大学の精神医学分野と共同でほぼ多型の解析は終了しており現在臨床症状や統合失調症の各サブタイプとの相関などについて統計解析中である。 3.細胞系を用いたPICK1のD-セリン合成系に対する影響に関する実験では前実験でのデーターでは培養HEC細胞にセリンラセマーゼのみを遺伝子導入した際の細メディア中へのDセリンの遊離が約0.35nmol/mgに対してセリンラセマーゼとPICK1を遺伝子導入した場合には1.23mmo1/mgに増加し、またセリンラセマーゼPICK1ΔPDZ(PICK1のうちPDZ結合部位をのぞいたもの)を遺伝子導入した際には0.7nmol/mg増大が抑制されることから、PICK1はDセリン合成の亢進作用を持ち、それにPICK1のPDZ結合部位が重要であることが予想された。次年度にはさらに詳細な解析を勧め細胞系でのPICK1の作用についても研究を進めて行く予定である。 統合失調症患者死後脳での解析がサンプル提供機関との間での契約が遅れているため次年度中には解析終了予定である。
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