研究課題/領域番号 |
18591293
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
太田 保之 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (50108304)
|
研究分担者 |
中根 秀之 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (90274795)
竹本 泰一郎 長崎国際大学, 健康管理学部, 教授 (60010005)
|
キーワード | 過重労働 / 産業ストレス / うつ病 / メンタルヘルス不調 |
研究概要 |
製造業企業に勤務する従業員に対して本研究の目的、方法及び研究成果の公表方法などを説明し、了解が得られた682名を対象に、自己記入式のアンケート票を用いて調査を行った。調査票に含まれる項目は、1.年齢や勤務歴などの「個人的要因」項目、2.「生活上のストレスフルな出来事」を測定する項目、3.メンタルヘルスの好不調を測定する「General Health Questionnaire-12項目版:GHQ-12」項目、4.仕事上のストレス要因及びストレス反応などが測定できる「職業性ストレス簡易調査票」項目などである。 心理的ストレス反応に影響する要因として、対人関係、抑うつ感、職場の支援、家庭生活の満足度などが「正」の影響を与えており、逆に配偶者等の支援と仕事の満足度は「負」の影響を与えていた。つまり、職場での人間関係が良くない、抑うつ感が強い、職場での支援(上司・同僚)が得られていない、家庭生活に不満足感の強い対象者は心理的ストレス反応が強まり、逆に家族や友人から支援を必要としないような独立心が維持できて、仕事の現状に満足せず向上心が高い対象者は心理的ストレス反応を低めることが示唆された。 身体的ストレス反応に影響する要因として、ストレスフルな出来事、仕事の適合性、心理的ストレス反応、抑うつ感が「正」の影響を与えていた。つまり、過去6ヶ月間に起きた生活上のストレスフルな出来事が多く、仕事のやりがいが低く、抑うつ感が強くて心理的反応が高い対象者ほど身体的ストレス反応が強まることが示唆された。
|