研究課題/領域番号 |
18591296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
穐吉 條太郎 大分大学, 医学部, 助教授 (00159344)
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研究分担者 |
堤 隆 大分大学, 医学部, 講師 (60284791)
児玉 健介 大分大学, 医学部, 助手 (60398261)
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キーワード | パニック障害 / 不安 / ラット / 遺伝子多型 / 機能的MRI |
研究概要 |
我々は、Wistar系ラットの中に不安の強いグループと弱いグループが存在することを見出し、識別をさらに鮮明にするために継代した。継代後、各グループの脳の海馬を摘出し、RNAを抽出しGene Tipを用いてラット25000遺伝子の発現を検討した。その結果、8遺伝子が候補としてあがった。これらの遺伝子の機能解析のため、不安候補遺伝子のアンチセンスやsiRNAを作成し、ラットの側脳室に投与し、その後、高架十時迷路・明暗箱・恐怖条件付けなどの「不安動物モデル」を用いて不安の程度を測定している。 またこれらの遺伝子のSNPsを用いてパニック障害患者における画像関連研究も行っている。視覚刺激法としてビデオ画像を用いているが、この画像は我々が自ら作成した画像である。画像としては、「喜び」「悲しみ」「驚き」「怒り」「恐れ」の表情を作成したが、今回は「恐れ」を中心にしておこなっている。これらの画像は、MRI機器内に臥床している被験者が眼前の鏡を通して見るものである。また、これと平行して被験者にハミルトン不安尺度(HAS)、Panic Disorder Severity Scale、STAI ; STATE-TRAIT ANXIETY INVENTORYを行い不安状態の評価をおこなっている。パニック障害患者とコントロールとの不安状態の比較をおこなっている。すべての被験者に同意を得たうえで、上記の不安関連遺伝子の遺伝子多型を調べている。fMRIの中で特に不安と関連したビデオ画像と脳賦活部位との関連も調べている。
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