研究概要 |
・狭心症あるいは心筋梗塞を有し、冠動脈形成術あるいは冠動脈バイパス術を施行した慢性心不全(IHD)患者, 肥大型心筋症(HCM)患者, 高血圧性心臓病による慢性心不全(HHD)患者において、無呼吸低呼吸指数にて分類し、20回/時間以上の閉塞性睡眠時無呼吸症例に対して、通常の薬物療法, 酸素療法, CPAP療法をおこなった。運動負荷心拍数トレンド波形リアルタイム画像曲線・心拍変動解析による検討では心拍変動が亢進する症例はIHD群では、右冠動脈または左冠動脈回旋枝病変が多く、心筋viabilityを有する症例であり、HCM, HHD群では心機能が保持された例であった。 ・IHD, HCM, HHD群において炎症と自律神経障害が睡眠時無呼吸患者の心血管系リスクを増大させる可能性が示唆され、心拍変動解析や神経体液性因子についての評価では、酸素療法やCPAP療法はこれらのリスクを軽減させるのに有用であることが示唆された。
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