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2007 年度 実績報告書

ストレスによる過覚醒の神経メカニズムの解明:ラットを用いた精神生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591322
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

榛葉 俊一  財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (80175398)

キーワードストレス / フットショック / 事象関連電位 / 脳波 / 大脳皮質 / ラット / 過覚醒
研究概要

フットショックストレスに伴う事象関連電位変化をラットの頭蓋上で記録し、ストレスによる覚醒レベルの変化(過覚醒)と脳機能との関連を引き続き分析した。
ウィスター系雄ラットを用い、麻酔下で電極植え込み手術を行った。皮質表面電極や皮質内電極を設置し、手術後1週間の回復期の後に記録を開始した。脳波は生体信号増幅器にて記録し、パソコンに保存した。脳波データはラットがストレス負荷を受けている時に測定した。2つの周波数の異なる音刺激の一方(標的音)が呈示された後にケージの床面のグリッドに電流を流した(フットショック)。他の音刺激後にはフットショックは加えなかった(非標的音)。約10秒の刺激間間隔で1時間、音刺激とフットショックを与え、脳波を記録した。
標的音に対して誘発される事象関連電位は主として前頭葉に出現し、ストレスによる条件付けに関連しており、外傷後ストレス障害などのストレス関連疾患で認められる過覚醒との関わりが示唆された。大脳皮質内の電位分布や、神経発火の記録結果と合わせて、ストレスピに伴う覚醒レベルの変化と前頭葉機能との関連について分析を行っている。
また、ストレス後の脳内ノルアドレナリンとその代謝産物であるMHPGの測定結果も合わせ、ストレス後の過覚醒の神経メカニズムを考察することを進めている。ストレス後に、外部刺激に対する神経活動や神経伝達物質の反応性が持続的に上昇することが、過覚醒の背景にあると考えられる。
また、ストレス後の脳内ノルアドレナリンとその代謝産物であるMHPGの測定結果も合わせ、ストレス後の過覚醒の神経メカニズムを考察することを進めている。ストレス後に、外部刺激に対する神経活動や神経伝達物質の反応性が持続的に上昇することが、過覚醒の背景にあると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Arousal and frontal cortex:An experimental study analyzing contingent negative variation (CNV) and related neuronal firing in rats and mice2007

    • 著者名/発表者名
      榛葉 俊一
    • 学会等名
      Toward a Science of Consciousness 2007
    • 発表場所
      Budapest
    • 年月日
      2007-07-25

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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