当施設倫理委員会の承認に時間がかかったため、患者群、正常コントロール群を募り、研究参加の同意を得た上での臨床所見の取得およびMRI撮像は、現時点では未だ始められていない。 研究分担者と協議し、本研究の上で必要な臨床情報の項目について、検討を行った。具体的には、病歴、飲酒・喫煙などの生活習慣、血圧・身長・体重などの理学的所見、血液検査所見、二次性高血圧の有無について、被験者の同意の上、情報を取得し、データベース化してMRI所見と対比することとした。 ボランティアに協力していただき、MRIにて撮影するプロトコルを検討した。具体的には、脳幹部T1強調画像、T2強調画像、およびFIESTA画像、全脳FLAIR画像、T2*強調画像、およびMRAを撮影することとした。 さらに、当施設では2007年4月より高磁場(3テスラ)MRIが稼動することとなった。高磁場MRIでは、より解像度の高い画像が得られると期待されるため、本研究にも有用と考えられる。そこで、本研究は3テスラMRIにて行うこととし、適切なプロトコルを検討した。具体的には、3D-STIR法および3D-True IR法を上記に加え撮像することとした。 今後の研究の展開としては、研究に参加していただける患者の募集を急ぎ、臨床情報の取得およびMRIの撮像を行う。それに平行して性・年齢がなるべく一致するように正常ボランティアの募集し、臨床情報の取得およびMRIの撮像を行う。
|