研究課題/領域番号 |
18591335
|
研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
木村 浩彦 福井大学, 医学部, 教授 (10242596)
|
研究分担者 |
植松 秀昌 福井大学, 医学部, 講師 (00313768)
土田 龍郎 福井大学, 医学部, 助教 (70303386)
豊岡 麻理子 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (00397275)
|
キーワード | ASL / MR Perfusion / スピンラベル / MRS / GABA / MEGA-PRESS |
研究概要 |
A) 高次場MRIによる非侵襲的脳血流法の開発:(Continuous Arterial Spin Labeling(CASL)の開発):スピンラベルの効率を改善する基礎実験を行った。従来の方法と比べRF powerを20%程度に抑えることが可能で、3Tのbody送信コイルでも利用可能であることを確認した。この手法を用いて、ラベルの時間を3〜4秒に引き延ばすことが可能となった。今年度新たに導入した3DASL法を利用し全脳での脳血流画像を作成し、PETによる血流画像との比較を行った。臨床MR脳機能研究会(2009/02/28、東京)にてこの手法による代謝疾患の症例報告をした。 B) 高磁場MRSによる非侵襲的代謝評価法の開発(関心領域内のvoxel内組織比率を加味した定量解析法):神経伝達物質の代謝変化を評価するため、GABA編集法(MEGA-PRESS)を用いて、正常人を対象にGABAのMRSデータの収集を行った。若年者と高齢者の比較で、GABA:前部帯状回で1.85±0.47、放線冠白質1.3±0.4となった(p<0.05、N=19)。VOI内の灰白質の割合に有意差はなく、脳脊髄液の割合はそれぞれ10±3%、19±3%で、これを加味した解析で、GABA濃度に有意な差は認めなかった。灰白質を中心とする代謝物の正確な変化を言うにはVOI内の組織区分の変化を加味した評価が必要と考えられた。日本医学放射線学会総会(2008/04/04-06)にて報告した。
|