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2006 年度 実績報告書

PETを用いた心臓イオンチャンネルイメージングの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591345
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

畑澤 順  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70198745)

研究分担者 井上 修  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50159969)
村瀬 研也  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50157773)
奥 直彦  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (40346193)
キーワード心筋 / ナトリウムイオンチャンネル / PET / 薬物動態
研究概要

1)ナトリウムイオンチャンネルに結合するPET標識薬剤の開発
抗てんかん薬phenytoinはナトリウムイオンチャンネル特異的阻害剤であり、神経細胞や心筋の電気的活動に影響を与える。phenytoinを陽電子放出核種^<11>Cで標識するために、^<11>COCl2合成装置を製作した。HM18 AVFサイクロトロンにより、^<14>N(5%H2含有)をターゲットとして陽子を加速し、照射。^<14>N(p,α)^<11>C反応で^<11>CH4を生成。^<11>CCl4を経て^<11>COCl2を生成。phenytoinの前駆体と^<11>COCl2を反応させ^<11>C-phenytoinを生成した。
2)^<11>C-phenytoinのラットにおける生体内分布
^<11>C-phenytoinの体内分布をplanar positron imaging system(PPIS、浜松フォトニクス社製)で測定した。本装置は検出器部がBGOシンチレータで120.8mmx186.8mmの矩形領域を撮像する。空間分解能は撮像平面内で2mm。感度は107cps/kBqである。ラット尾静脈から15〜30MBq(phenytoinとして1μg/kg)をボーラス投与し、40分間撮像した。投与後20分間の脳、心筋、肝、腸、腎への集積率(全放射能に対する各臓器の放射能の百分率)は、各々1.5%、1.9%、10.0%、3.9%,1.7%であった。投与後20分以内に肝臓から腸管への排泄が認められた。^<11>C-phenytoinのラット心筋への集積率は、薬理量投与によって増加した(薬理量15mg/kgで2.5%、30mg/kgで2.8%)。したがって心筋ナトリウムイオンチャンネルは今回の投与量では飽和せず、さらに高密度存在すると推定された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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