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2006 年度 実績報告書

マイクロスコピーコイルを用いた関節の超高分解能MRI

研究課題

研究課題/領域番号 18591357
研究種目

基盤研究(C)

研究機関首都大学東京

研究代表者

新津 守  首都大学東京, 健康福祉学部放射線学科, 教授 (50251062)

研究分担者 福林 徹  早稲田大学, スポーツ科学部, 教授 (70114626)
高橋 英幸  独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 研究員 (00292540)
キーワードMRI / 高分解能画像 / 関節
研究概要

関節の画像診断にとってMRI (Magnetic Resonance Imaging)は今や必須の検査であり、関節病変描出にその威力を発揮している。この場合には各関節に適した表面コイルを用いるが、関節MRIの現在の最大の課題は分解能の向上である。本研究はコイル径が20-45mm程度の、マイクロスコピーコイルを用いて、「関節鏡に相当する」関節の微細病変の描出を目標とする。そのために膝関節を中心に超高分解能MR画像法を幾多の新しい撮像方法を駆使し、その実現性と限界を検討する。従来の方法ではまず描出不可能であり、かつその見落としが将来の関節障害に直結するであろう、変形性関節症の軟骨表面の糜爛や半月板や関節唇の表層断裂のMRI描出を最終目的とする
(1)パルス系列の最適化(担当;新津)
ブタ切断膝とファントムを用いて高分解能画像に最適なパルス系列を模索した。FSE法による最適TRとTE,およびFFE法による最適フリップ角を含めた撮像条件の最適化を行った。またbinomial pulseを用いた選択的水励起法による脂肪抑制の最適パラメータを調整した。100ミクロン以下の分解能を達成すべく傾斜磁場の効率化とコイル周辺機器の性能向上を試みる。
(2)8チャンネルコイル試作器とパルス系列の確認(担当;新津)
8チャンネルコイル試作器を用いて健常人によるパルス系列の最適化の確認を行った。この際矢状断や冠状断像など各関節の最適な断層方向を決定した。膝の場合、関節軟骨のみならず十字靭帯、側副靭帯および半月板の各々の描出に最適な撮像面を決定した。臨床に導入できるように被検者が安静保持出来る10分程度の範囲での最適パラメータを決定した。
(3)健常者の高分解能MR像の限界(担当;新津、福林、高橋)
撮像範囲と画像マトリックスで決定される面内分解能の限界を探った。条件として画像診断として診断可能な十分なSNRを持つ良好な画質を伴うこと。また整形外科医の立場から見ての高分解能MR画像への要求と限界とを検討した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 8チャンネルコイルを用いた膝関節の軟骨高分解能画像2006

    • 著者名/発表者名
      寺西 幸光, 新津 守, 岡 敬之, 守屋 進, 坂元 哲郎, 美野 龍太郎, 石塚 瞬一
    • 雑誌名

      日本磁気共鳴医学会雑誌 26

      ページ: 288

  • [雑誌論文] 膝用8チャンネルコイルの初期使用経験2006

    • 著者名/発表者名
      守屋 進, 新津 守, 岡 敬之, 美野 龍太郎, 石塚 瞬一
    • 雑誌名

      日本磁気共鳴医学会雑誌 26

      ページ: 155

  • [雑誌論文] 高速三次元拡散強調イメージングによる腹部、骨盤領域の画像評価2006

    • 著者名/発表者名
      藤井義徳, 新津 守, 沼野智一, 本間一弘, 疋島啓吾
    • 雑誌名

      日本磁気共鳴医学会雑誌 26

      ページ: 176

  • [雑誌論文] 膝関節の特発性骨壊死2006

    • 著者名/発表者名
      新津 守
    • 雑誌名

      画像診断 22(5)

      ページ: 530-535

  • [図書] 関節MRI 撮像のコツとアトラス2006

    • 著者名/発表者名
      新津 守, 新藤雅司, 植野映子
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      メディカルビュー社
  • [図書] 画像診断入門シリーズ 骨・軟部画像診断のここが鑑別ポイント2006

    • 著者名/発表者名
      新津 守
    • 総ページ数
      243
    • 出版者
      羊土社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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