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2006 年度 実績報告書

MRIによるF-19 FDGの画像化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591358
研究種目

基盤研究(C)

研究機関首都大学東京

研究代表者

篠原 廣行  首都大学東京, 健康福祉学部, 教授 (90138488)

研究分担者 関根 紀夫  首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (70295434)
井上 順雄  首都大学東京, 健康福祉学部, 教授 (50159985)
橋本 雄幸  横浜創英短期大学, 情報学科, 助教授 (30269542)
キーワード画像認識 / 放射線 / MRI
研究概要

臨床用のMRIで実験を行った。1Hの実験結果を理論的に19Fに変換してFDG実験の感度を評価した。1Hの実験条件と結果を以下に示す。
■Phantomは直径が約220mmの円筒
■コイルはBody CoilのQD(Solenoid+saddle)
■撮像条件は
0.7Tesla(29.8MHz),SpinEcho, TR:1000ms, TE:25ms, Flip Angle:90, FOV:350mm
Matrix:256x256,(Freq Encode:256, PhaseEncode:256)
Thickness:5mm, Bandwidth:15kHz,積算:1,撮像時間:4′16″
■S/Nを中心部の信号強度/周辺部の標準偏差の平均で求めると135.8となった。1H用の検出コイルを19F用に再調整する場合、共鳴周波数は1Hの約0.94倍と非常に近いので、コイルのQ値は事実上変わらない。したがって、
19Fの感度=(γF/γH)^<5/2>×(NF/NH)×1Hの感度
となる。ここで、γは磁気回転比、Nは1画素中に含まれている19Fあるいは1Hの数である。γの値を入れ、Body Coilに水ファントムで行なった実験結果を代入すると、
19Fの感度=0.86×(NF/NH)×135.8
となる。Thickness:5mm、FOV:350mm、256×256マトリクスより1画素の体積は9.3mm^3であり、1画素中に含まれる水分子の数はNA×0.0093g/18g=3.1×10^<20>個となるので(ただし、NAはアボガドロ数)
19Fの感度=NF×3.8×10^<-19>
となる。よって、1Hの実験と同じ条件でS/N=1の19Fの画像を得るには、1画素中に2.6×10^<18>個の19Fが含まれていなくてはならない。現在PETの臨床で用いられているFDGの投与量は10mCiぐらいである。これを重さに換算すると、約1ngとなる。FDGの分子量が181なので、
1ng/181g×6.02×10^<23>=3.3×10^<12>
となる。以上の結果、FDGの濃度が6桁以上足りないことが判明した。したがって、感度向上のために、NMR Force Microscopyの原理を用いた実験が必要であることがわかった。

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公開日: 2008-05-07   更新日: 2016-04-21  

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