研究課題
基盤研究(C)
中枢神経系におけるドーパミン作動性神経の神経伝達機能のPET(positron emission tomography)による正常データベースを構築するべく、健常男性志願者計37名を対象にL-[C-11]DOPA、[C-11]PE2I、[C-11]raclopride、[C-11]FLB457の4種類のトレーサーによるPET測定を、研究代表者の伊藤、研究分担者の須原、高橋が行い、測定は平成18年度中にほぼ終了した。これらの測定データから、脳神経伝達物質生成能、シナプス前トランスポーター結合能、シナプス後レセプター結合能の各ドーパミン作動性神経機能の生理学的パラメータ画像の計算を、放射線医学総合研究所で開発した画像計算ソフトウェアを用いて研究代表者の伊藤、研究分担者の生駒、高橋が行った。また、研究代表者の伊藤が研究分担者の生駒、高橋の協力のもとにフリーの画像処理ソフトウェアであるSPMを用いて生理学的パラメータ画像の解剖学的標準化を行い、さらに画像処理ソフトウェアパッケージのDr.Viewを用いてドーパミン作動性神経各機能毎の正常データベースの作成を試みた。今後は、各画像処理過程における画像処理パラメータの最適化を行ってデータベースの完成度を高め、構築されたドーパミン作動性神経各機能の正常データベースと、ヒト死後脳研究によるドーパミン作動性神経各機能の解剖学的分布を比較し、さらに、近年、ヒト生体における局所脳機能研究によって明らかになりつつあるドーパミン作動性神経に関連した機能局在との比較を行うことによって、ヒト生体脳におけるドーパミン作動性神経の解剖学的分布や機能局在を明らかにする。
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