研究課題
In vivo dosimetryに使う微小線量計(micro TLD)を購入し、再現性のテータを取得した上、実際のdosimetryに使うべき線量計を選別した。Micro TLDについては、ポーランドからの輸入で、通信および連絡状況が悪く入手に支障があった。入手した線量計はサイズの点では良好だったが再現性にばらつきが大きく、微小空間分解能に限界があることが判明した。Micro TLDで不十分な実測については、空間分解能に劣るガラス線量計にて実測できるよう、比較的平坦な線量分布を作成できるよう線源配置のパターン化を開発し、照射時に使用している。対策として、モンテカルロシミュレーションでの検討に比重を移すこととした。当院で使用するIr-192線源とケーブルの設計図を入手し、モンテカルロシミュレーションを開始できる環境を作成中である。頭頸部、婦人科領域以外、乳房組織内照射でも使用できるよう各診療科と連携を取りながら乳房組織内照射の他施設共同プロトコールを作製中である。特に乳房については、多施設共同での施行が決定し、筆頭研究者が現在プロトコールを作成中である。これまでの研究成果を昨年ローマの学会にて2演題発表し、英文論文として国際誌に刊行した。副次的に、計画装置で作った組織内照射計画について、独立計算により簡便に照射時間のずれがないことを確認するソフトを開発した。2008年の学会にて順次発表、論文作成の予定である。これも組織内照射の再現性、安全性に寄与する目的に合致しており当研究からの派生研究と捕らえている。
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