研究課題
In vivo dosimetryに使う微小線量計(micro TLD)の再現性のデータを取得し、実際のdosimetryに使う線量計を選別した。使用可能なMicro TLDは数量に限界があり、かつ読み取りに手間がかかるため線量勾配の急峻な領域で使用し、比較的平坦な線量勾配の領域では、ガラス線量計を使って実測した。この方法により、効率よく実測が可能となった。モンテカルロシミュレーションでの検討も開始した。頭頸部、婦人科領域以外、乳房組織内照射でも使用できるよう各診療科と連携を取りながらプロトコールを作製している。特に乳房については、多施設共同での施行が決定し、筆頭研究者がプロトコールを作成し、UMIN臨床試験登録システムに登録した(UMIN000001677)。国際誌Breast Cancer誌にPreliminary result of accelerated partial breast irradiation after breast-conserving surgery.として乳癌組織内照射の結果を刊行した。これまでの研究成果を英文論文として国際誌Int J Radiat Oncol Biol PhysにIn vivo dosimetry of high-dose-rate interstitial brachytherapy in the pelvic region:use of a radiophotoluminescence glass dosimeter for measurement of 1004 points in 66 patients with pelvic malignancy.として刊行した。市販の計画装置で作った組織内照射計画について独立計算により簡便に照射時間のずれがないことを確認するソフトを開発し2008-2009年の学会にて順次発表、論文作成している。このソフトによる予想時間を使った治療計画による照射を行い、micro TLDとガラス線量計による実測を施行し、このソフトの有効性を実証しつつある。これも組織内照射の再現性、安全性に寄与する目的に合致しており当研究の成果と捕らえている。当科学研究費補助金期間が終了した後も、これまでの研究成果が放射線物理学、放射線腫瘍学の両者へ応用ができる成果を生んだものと考えている。
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https://center.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr.cgi?function=search&action=list&languate=J