• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

血管再生における虚血組織環境因子が骨髄幹細胞の生存と分化に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18591413
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山口大学

研究代表者

古谷 彰  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90346552)

研究分担者 濱野 公一  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
李 桃生  山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (50379997)
キーワード虚血 / 骨髄幹細胞 / 組織環境因子
研究概要

虚血性疾患に対する自己骨髄細胞移植による血管新生治療は世界中で臨床試験が行われている。しかし、正常組織と比べ、虚血組織は様々なサイトカインや血管新生関連蛋白の発現が変化しており、細胞移植治療に影響を及ぼすと考えられる。本研究は、虚血急性期と慢性期における組織内環境因子の変化が骨髄細胞の生存・接着・分化、血管再生効果に及ぼす影響を調べることを目的とする。
C57/BL6マウスの左総大腿動脈結紮により下肢虚血モデルを作成し、24時間(急性期)と2週間(慢性期)後に実験に用いた。虚血下肢筋肉から抽出した組織総蛋白液を骨髄細胞に添加培養(1mg/ml)の実験では急性期が慢性期より、培養骨髄単核球細胞の生存、接着、内皮細胞への分化が有意に高かった(P<0.05)。また、In vivoによる実験で、虚血下肢筋肉内に自己骨髄単核球細胞移植治療は急性期虚血下肢に対して有意な血流改善効果を示したが、慢性期虚血下肢においては有意な血流改善効果が認められなかった。慢性期虚血下肢と比べ、急性期虚血下肢内には移植した骨髄細胞の生存と内皮細胞への分化が多く認められた。
虚血組織内環境因子の変化は骨髄細胞の生存・接着・分化、血管再生効果に影響を及ぼすことが認められた。虚血急性期は骨髄単核球細胞移植による血管再生治療の最適時期と思われた。今後はMicroarrayの解析により、変化した個々の組織環境因子を明らかにしていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Comparison of cell therapy and cytokine therapy for functional repair in ischemic and non-ischemic heart failure.2007

    • 著者名/発表者名
      Li TS, et al.
    • 雑誌名

      Cell Transplantation (In press)

  • [雑誌論文] Pravastatin improves remodeling and cardiac function after myocardial infarction by an anti-inflammatory mechanism rather than by the induction of angiogenesis.2006

    • 著者名/発表者名
      Li TS, et al.
    • 雑誌名

      The Annals of Thoracic Surgery 81(6)

      ページ: 2217-2226

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi