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2006 年度 実績報告書

膵島移植における調節性T細胞による免疫寛容誘導に関する開発

研究課題

研究課題/領域番号 18591414
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳島大学

研究代表者

副島 雄二  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 非常勤講師 (30325526)

研究分担者 島田 光生  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10216070)
安友 康二  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30333511)
池本 哲也  徳島大学, 医学部・歯学部付属病院, 診療助手 (20398019)
キーワードNotch / Jagged1 / Delta1 / 免疫抑制作用
研究概要

これまでに、NotchリガンドのひとつであるDeltaファミリーは免疫応答を正に制御していることが示されている。しかし、もう一つのNotchリガンドであるJaggedファミリーについては免疫応答における機能はほとんど明らかになっていない。そこで我々は、NotchリガンドであるJagged1の免疫応答における機能、特に免疫応答抑制作用に焦点を当てて検証を行っている。
【方法】(In vitro)レトロウイルスによる遺伝子導入法によりJagged1あるいはDelta1を過剰発現させたC57BL/6マウス由来の樹状細胞を用いてBALB/Cマウス脾細胞との混合培養試験を行い、^3H-TdR取り込みによる細胞増殖、^<5'>Cr放出アッセイによるCTL活性について検査を行い、Notchリガンドの役割を検討した。
(in vivo)次に、生体内でのJagged1の機能を検討する目的で、卵白アルブミン(OVA)抗原遺伝子とJagged1遺伝子を直接マウス筋内に導入し、OVA抗原特異的な免疫反応をOVA/H-2^dテトラマー染色、グランザイム染色、OVA特異的抗体産生を指標に解析した。
【結果】これまでの結果通りDelta1では細胞増殖およびCTL活性の増強が認められたが、Jagged1発現樹状細胞では細胞増殖、CTL活性反応のいずれにおいても対照群と比較して低下していた。in vivoにおいても、Jagged1遺伝子を導入したマウスでは抗原特異的な免疫反応が低下していた。(2006年3月31日第106回日本外科学会ポスターセッションで報告済み)
以上のことから、Jagged1は免疫応答を負に制御しており、Tリンパ球を介して移植免疫においてドナー特異的低反応性を誘導できる可能性が上記より示された。今後、Jagged1による免疫抑制機序を詳細に解析することで、移植おけるドナー特異的免疫拒絶反応の制御へ応用できる可能性が示唆された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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