研究課題/領域番号 |
18591422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
星野 健 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70190197)
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研究分担者 |
森川 康英 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90124958)
渡辺 稔彦 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (50306734)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 小腸移植 / 慢性拒絶反応 / 腸管運動 / 筋間神経細胞 / カハール細胞 |
研究概要 |
1.実験群 (1)syngenic model: BN→BNの同所性小腸移植を施行。移植後、免疫抑制剤使用しない。 (2)chronic rejection model: BN→LEWの同所性小腸移植を施行。免疫抑制剤として、移植後0〜5日目までFK506 2mg/kg/日を筋注 ⇒小腸移植モデルに関して、前年度では(1)の慢性拒絶モデルの作成に問題があったが、小腸移植手技の向上に伴い生存が得られ、病理学的にも慢性拒絶反応の所見が認められた。(後述)免疫抑制プロトコルに問題がある可能性が考えられていたが、当初の免疫抑制法で実験を続けた。 2.検討項目 (1)グラフトHE染色(拒絶反応の程度): ⇒上記(2)群では拒絶反応の所見を認めなかったが、(1)で血管硬化・筋層肥厚の所見が認められ、慢性拒絶反応として矛盾しなかった。 (2)グラフト腸管運動の記録: 各群術後80日にグラフト空腸の3点にstrain gauge force transducer(FT)を装着し、装着後24時間より、食後期のMotility Index、空腹期のMigrating motor complex(MMC)の出現パターン、異常波形出現の有無の解析を行う。 ⇒(1)、(2)群について80日目にFTを装着して、すべての群でMMCの存在が確認された。MMCパラメーターの分析では、MMC phase IIIのDuration比ついて、syngenic model vs chronic rejection modelで6.2±1.8(min)vs 5.7±1.7(min)(p<0.01)と有意差を認めた。また、MMC出現頻度(Interval)は、19.1±5.3(min)vs 16.7±4.3(min)(p<0.0001)、と有意差を認めた。 (3)グラフト筋条片の自動運動測定: (4)筋間神経節細胞数の評価: wholemount preoaration標木を作製した後、cuplorinic blue染色により、神経節細胞数の定量的評価を行う。 (5)カハール細胞の定量的評価: ⇒当初、慢性拒絶反応モデルの作成に時間を要したが、これまでに実験群(1)、(2)のグラフトの機能的な検討項目についての結果(上記(1)、(2)までのデータ)が得られた。現在、その機能的なデータを裏付ける可能性がある腸管神経系の形態的検討項目の検討に着手している。
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