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2006 年度 実績報告書

個人の乳房構成に基づいた乳がん検診法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18591428
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

大内 憲明  東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90203710)

研究分担者 鈴木 昭彦  東北大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60375045)
石田 孝宣  東北大学, 病院・講師 (70323011)
武田 元博  東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (10333808)
山田 隆之  東北大学, 大学院医学系研究科, 助手 (30302144)
キーワード乳がん検診 / 乳房構成 / デジタルマンモグラフィ / 個別診断
研究概要

宮城県対がん協会で平成7年から14年までの間にマンモグラフィ併用乳がん検診を受診した11万6214名(実人数)と、宮城県地域がん登録に同時期に登録された7701名を照らし合わせ、マンモグラフィ検診の詳細な感度を推定した。次回の検診までの間に自覚症状を持って医療機関を受診し発見された癌を中間期がんと定義し、これを検診時には診断できなかったがん、すなわち偽陰性症例と考え検診感度を算定した。地域がん登録との照合前は、マンモグラフィ併用検診による発見がん数は295症例でがん発見率は0.25%、中間期がんとして対がん協会で把握していた症例が23例有り、検診の感度は92.8%と算定されていた。しかしながら、今回我々が、地域がん登録と検診受診者の名簿とを照合し精査した所、新たに60例の中間期癌が見つかり、これを加えて検診感度を計算すると、マンモグラフィ併用検診であっても感度は83.1%となった。同時期に施行された視触診単独検診における、地域がん登録との照合後の検診感度は62.6%であり、マンモグラフィ併用検診の有効性が示唆された。年代別では50歳代、60歳代ではマンモグラフィ併用検診の地域がん登録照合後の感度がそれぞれ85.8%、87.2%であるのに対し、40歳代では感度が71.4%と低い傾向を示し、若年者の乳がん検診での精度向上の必要性が浮き彫りとなった。以上の研究成果は、平成18年日本乳癌検診学会総会で報告した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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