研究課題
基盤研究(C)
1.DDR1(Discoidin domain receptor 1)の強発現株のMCF7を用いたDDR1のstably knock down cell(K/D)細胞において、形態学的に細胞間接着が解離し偽足を伸長したが、PI3K阻害剤の存在により偽足の伸長は抑制され、filopodia形成に関与するcdc42活性、lamellipodiaとmembrane ruffles形成に関与するRacの活性が亢進していた。この活性は細胞の運動・浸潤能に関与しておりDDR1は癌の悪性度を負に制御していることが示唆される。2.K/D細胞において、細胞増殖の系にWTS assayを用いて再検討を行った。コラーゲンの非存在下、及び存在下のいずれの場合においても増殖活性は増強し、PI3K阻害剤によってその活性は抑制された。3.K/D細胞において、FAK、Cas1のリン酸化が促進し、互いに結合することが分かったが、市販されているFAKの特異的部位のphosphorylationを認識する抗体を用いて検証したが、明らかなリン酸化部位の同定にはまだ至ってない。PI3Kを介したシグナル伝達がK/D細胞においては重要であるが、PTENの発現量に影響はなかった。4.DDR1の下流に発現する遺伝子を検証するため、DDR1のknock down cell(K/D)を用いてコラーゲンの存在の有無、および接着後の経時的変化について検討するため。各種条件下における細胞培養でmRNAを精製し、cDNA arrayによる解析を行い、幾つかの遺伝子群について解析をしている。
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