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2007 年度 実績報告書

バニロイド受容体刺激剤を用いた新しい機序に基づく速攻型経口排便誘発剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18591452
研究機関東北大学

研究代表者

上野 達也  東北大学, 病院, 助教 (20332512)

研究分担者 佐々木 巌  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60125557)
柴田 近  東北大学, 病院, 講師 (30270804)
小林 照忠  東北大学, 病院, 助教 (30312143)
木内 誠  東北大学, 高等教育開発推進センター, 助教 (90422146)
小山 淳  東北大学, 病院, 助教 (80436112)
キーワードバニロイド受容体 / TRPV-1 / カプサイシン / 胃結腸反射 / 結腸運動
研究概要

われわれの研究の究極の目標は薬剤、手術手技などにより消化管運動を制御して患者さんの愁訴を解決し、便秘や下痢の治療を行うことである。バニロイド受容体(現在はTRPV-1と呼ばれる)はcapsaicinが結合するnoceiceptorと考えられており、以前、我々はイヌにおいてcapsaicin胃内投与が結腸運動を亢進させて排便を誘発することを報告した。この現象はcapsaicinが速攻型経口排便誘発剤として臨床応用できる可能性を示唆しているが、排便と共に嘔吐をも高頻度に誘発することが臨床応用上大きな問題であった。今までに数種類のバニロイド受容体刺激剤が開発されているが、capsaicin以外のバニロイド受容体刺激剤が開発されているが、capsacin以外のバニロイド受容体刺激剤の結腸運動に対する効果は知られていない。本研究では嘔吐を誘発する事無く、排便誘発・結腸運動亢進作用を有するバニロイド受容体刺激剤を同定することを目的に実験を行った。雑種成犬を用いStrain gauge force transducerを結腸に逢着し、胃内に薬剤投与用のシリコンチューブを留置した。回復期間後に意識下に結腸運動を測定し、シリコンチューブからVR刺激剤である、piperine,anandamide,evodiamine,arvanil,resiniferatoxinを投与し結腸運動の変化、排便・嘔吐の有無について検討した。結果、resinifeartoxin及びarvanilはcapsaicinと同様に胃結腸反射を起こし、排便を誘発することが判明したが、排便を誘発する際は嘔吐が必発であった。ほかの薬剤には、capsaicinと同様の効果は認められなかった。各バニロイド受容体刺激剤の消化管運動に対するin Vivoでの検討を行っている施設は無く、このような結果は、今後の便秘治療剤開発の基礎データとして非常に重要であり、さらに検討を重ねていく必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Vanilloid受容体刺激剤の胃内投与と結腸運動方進・排便誘発効果2007

    • 著者名/発表者名
      林 啓一
    • 学会等名
      日本消化器外科学会
    • 発表場所
      東京、京王プラザホテル
    • 年月日
      2007-07-19

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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