研究分担者 |
土岐 祐一郎 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20291445)
宮田 博志 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80362713)
藤原 義之 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40314330)
考藤 達哉 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (80372613)
畑澤 順 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70198745)
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研究概要 |
1ヒト食道癌組織を用いた基礎的実験 食道原発部に浸潤する樹状細胞、Tリンパ球、制御性T細胞の数とリンパ節転移との関係を調べるために当科での食道切除標本を用いて、CD1a,S-100,CD4,CD8,Foxp3の免疫組織染色を行い検討を行った。腫瘍内に浸潤する上記抗体による染色陽性細胞数とリンパ節転移の関係はいずれも明らかでなかった。 2臨床研究『胸部食道癌に対する樹状細胞局所注入を併用した術前免疫化学療法の安全性および有効性に関する臨床研究』実施にむけた準備 (1)健常人の末梢血から実際に6リットルのアフェレーシスを行い採取した1.5×10^<10>個のリンパ球を大阪大学未来医療センターCPC内にてAIM-V培地で培養し50ng/mlのGM-CSFと20ng/mlのIL-4を加えて48時間培養した。その後、0.1KE/mlのピシバニール、500IU/mlのOIF、50ng/mlのプロスタンディンを添加してさらに24時間培養して6×10^6個の樹状細胞を誘導した。Viabilityは70%以上であり細胞数とともにいずれも投与基準値をクリアすることができた。 (2)上記の樹状細胞を111In-Oxine下に15分間室温培養した後、生食に混和し計2mlとして実際に内視鏡下に、肉片(仮想食道癌)に2箇所局所注入した。注入直後と約24時間後にRIシンチで撮像を行ったところ、樹状細胞注入部位にRIの集積が確認しえた。 以上より、上記臨床試験実施の準備が整ったため、症例登録を開始していく予定である。
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