研究課題
基盤研究(C)
胃癌腹膜播種に対する新たな分子標的治療を開発するために以下の研究を行った。1、ets-1 Decoy治療転写因子Ets-1の結合配列に相当する2本鎖DNAをnakedの形で、マウス胃癌腹膜播種モデルに腹腔内投与することで、腹膜病変の縮小を確認した。又腹膜結節において、ets-1下流のVEGF,Ang-2の低下も確認した。さらに、Decoy投与による、マウスの生存延長効果も確認できた。又、長期投与による副作用の出現も認めなかった。今後、指摘投与量、プロトコールの決定を行い、臨床応用に向けた基礎研究を行う予定である。2、parthenolide治療In-vitroにおいて、parthenolideの胃癌細胞株に対する増殖抑制効果を確認した。paclitaxel, CDDPとの併用により相乗効果を確認した。parthenolide投与により、細胞におけるNF-kappa Bのリン酸化抑制が確認された。In-vivoにおいて、マウス腹膜播種モデルを用い、parthenolideの腫瘍増殖抑制効果が確認された。特にpaclitaxelとの併用により低用量のparthenolideによる併用効果が確認された。今後は、予後延長効果について検討し、ヒトへの臨床応用へ向けてプロトコールの確立を目指してゆく予定である。Parthenolideに関しては、健康食品の主成分であり、臨床研究の手法を用いた第III相試験を行う予定である。
すべて 2006
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