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2007 年度 実績報告書

TGF-βシグナル抑制によるスキルス胃癌進展抑制と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18591476
研究機関大阪市立大学

研究代表者

井上 透  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60381985)

研究分担者 八代 正和  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60305638)
キーワード癌 / シグナル伝達 / 発現抑制 / スキルス
研究概要

1.Decorinを用いたスキルス胃癌細胞の浸潤抑制効果に関する検討
Double chamberを用いたinvasion assayにより、当科で樹立したスキルス胃癌細胞OCUM-2MD3の浸潤能を検討しdecorinの添加による浸潤能抑制効果を検討した。Decorin(sigma社)をlug/ml、10ug/ml、100ug/ml添加することにより、OCUM-2MD3の浸潤能はそれぞれ、67%、43%、16%に抑制された。TGF-βの添加によるOCUM-2MD3の浸潤能促進作用はDecorinをlug/m1、10ug/ml、100ug/ml添加することにより、80%、58%、44%に抑制された。胃壁線維芽細胞培養上清の添加によりOCUM-2MD3の浸潤能は促進され、その促進作用は培養上清中のTGF-βによることがこれまでの研究結果によりわかっているが、さらにDecorinをlug/ml、10ug/ml、100ug/ml添加することにより、OCUM-2MD3の浸潤能はそれぞれ、83%、66%、39%に抑制された。現在はRT-PCRにてヒト線維芽細胞よりDeco血遺伝子のcDNAを作成している段階である。
2.SiRNAを用いたSmad2遺伝子ノックダウンによるスキルス胃癌浸潤抑制に関する検討
TGF-βシグナル伝達に関与するSmad-2遺伝子の発現を抑制する SiRNA (Ambion社)をOCUM-2MD3細胞に導入し、Smad2遺伝子の発現を抑制した。 Smad-2 SiRNAの導入により、OCUM-2MD3におけるα2、α3、α5 IntegrinのmRNA発現が抑制され、その結果OCUM-2MD3のmatrigel、fibronectin、laminin、およびヒト腹膜中皮細胞に対する接着能がin vitroにおいて有意に低下した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effect of TGFβ receptor inhibitor,Ki-26894,On the development of gastric cancer2007

    • 著者名/発表者名
      神藤 理・八代 正和・井上 透
    • 学会等名
      66^<th> annual meeting of the Japanese cancer association
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-10-03

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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