研究計画に従い、消化器癌に対するフッ化ピリミジン系抗癌剤が終了した患者のリンパ球からRNA抽出、cDNA作製を行った上で、 (1).Microarrayによる遺伝子の絞り込み:GeneChipを用いてRNAレベルの包括的遺伝子発現を検討して、抗腫瘍効果及び副作用に関連する遺伝子の絞り込みを行った。具体的には、intrinsic genetic factor(抗癌剤投与前のリンパ球内遺伝子発現)、acquired genetic factor(抗癌剤投与後のリンパ球内遺伝子発現)、intrinsic genetic factorとacquired genetic factorの発現比をパラメーターとして、two way Hierarchical clustering analysisにより抗腫瘍効果と副作用と関する遺伝子群を抽出しえた。 (2).Validation:絞り込まれた遺伝子群のRNA発現をRT-PCRにより確認することにより、治療効果に関連する遺伝子12個、副作用に関連する遺伝子29個を決定した。
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