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2006 年度 実績報告書

血小板活性化因子不活化酵素遺伝子多型・活性値と肝切除後経過との関連性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18591510
研究種目

基盤研究(C)

研究機関浜松医科大学

研究代表者

坂口 孝宣  浜松医科大学, 医学部, 助手 (70313955)

研究分担者 中村 利夫  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (40283353)
稲葉 圭介  浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (10397383)
三輪 匡男  静岡県立大学, 薬学部, 教授 (10046287)
菅谷 純子  静岡県立大学, 薬学部, 助教授 (30098131)
キーワード血小板活性化因子 / 肝切除 / 肝不全 / 遺伝子多型 / 術後合併症
研究概要

研究目的:大量肝切除後の感染症に起因する肝不全、他臓器不全は未だに重篤な合併症で、その病態には血小板活性化因子(Platelet-activating factor : PAF)が関与している。本研究は、PAF不活化酵素であるPAF acetylhydrolase (PAF-AH)の遺伝子多型と肝切除周術期PAF-AH活性値変動や肝切除術後経過・合併症との関連を調べることである。
研究結果:解析終了は15例である。
(1)PAF-AH遺伝子多型は高値型11例、低値型4例だった。
(2)大腸癌肝転移など正常肝を有する6例は全例高値型であったが、肝細胞癌9例中4例が低値型で、肝障害を有する症例では低値型が多い傾向がみられた。
(3)低値型では周術期のPAF-AH活性値に変動はないが、高値型では術前と較べ、第1病日に10〜30%PAF-AH活性値が低下した。
(4)高値型と低値型の2群間では白血球数、好中球数、CRP、肝酵素などの周術期変動に差はないが、第1、4〜6病日の日中最高体温は低値型で有意に高かった。
(5)現在の15例全例、術後合併症の発生がなく、高値型・低値型の2群間での合併症発生頻度の統計検討は不可能であった。
今後の方向性:検体を保存し、現在解析中のものが15例あり。今後、20例を同様の研究に対して追加する予定。肝細胞癌症例は、遺伝子多型高値型-低値型の間で術後無再発生存率などを用いて予後の比較検討を行なう。
また、可能であれば、発癌していないC型肝炎、B型肝炎患者を対象に遺伝子多型を調べ、prospectiveに発癌率を遺伝子多型間で比較検討する。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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