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2007 年度 実績報告書

星細胞中間系フィラメント制御による肝繊維化抑制、肝癌治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591513
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

宇山 直樹  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70402873)

研究分担者 藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
飯室 勇二  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30252018)
河田 則文  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30271191)
池田 一雄  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (80275247)
波多野 悦朗  京都大学, 医学研究科, 助教 (80359801)
キーワード肝星細胞 / 肝線維化 / 中間系フィラメント / synemin / vimentin
研究概要

A)ラット肝星細胞に発現する中間系フィラメントの同定
はじめにラット肝星細胞における中間系フィラメント蛋白の発現を正常肝及び組織化肝にて検討した。(GFAP Desmin Vimentin Syneminの発現を正常肝組織の星細胞に認めた。Desmin Vimentinは組織化肝にてimmjunoreactivityの増強を認めたが、(GFAP Syneminに関してはimmunoreactivityの減少を認めた。次に、ラット肝臓より星細胞を分離培養し、活性北とともに上記中間系フィラメントの発現変化を調べた.活性化とともに、Desmin Vimentinの発現は増加し、GFAP Syneminの発現は減少を認めた。
B)ヒト肝星細胞に発現する中間系フィラメントの同定
ラット同様、ヒト正常肝及び組織化肝にて上記中間系フィラメント蛋白の発現を調べた。Vimentin Syneminの発現を正常肝の星細胞に認め起ラット同様、ヒト障害繊維化肝においてVimentinの発現は増強したが、Syneminに関しては減少した。しかし、GFAP Desminの発現は両組織で認めなかった。ヒト星細胞株(活性化)では、Vimentinの発現は認めたが、Syneminの発現は、認められなかった。A)B)の結果より、Vimentinがラット及びヒト星細胞の活性化に深く関わつている可能性が考えられた。
C)星細胞の機能における中間系フィラメントVimentinの役割
ヒトvimentinの発現を抑制するsiRNAを作成し、ヒト星細胞株のvimentinの発現を抑制すること(85%)に成功した。Vimentinの遺伝子発現を抑えた星細胞の1)コラーゲン産生能2)増殖能3)収縮能について調べたが、これらの機能獅制には働いていないことがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 切除不能肝細胞癌に対する微粉末シスプラチンを用いた肝動脈塞栓化学療法の効果及び有害事象の検討2008

    • 著者名/発表者名
      宇山 直樹、波多野 悦朗, など
    • 雑誌名

      癌と化学療法 (In press)

      ページ: (2008年5月予定)

  • [雑誌論文] Expression of somatostatin receptors in splanchnic blood vessels of norural and cirrhotic rats2007

    • 著者名/発表者名
      Reynaert H, van Rosse E, Uyama N, et. al.
    • 雑誌名

      Liver International 27(6)

      ページ: 825-831

    • 査読あり
  • [学会発表] The Expression And The Fuction Of Synemin In Rat And Human Hepatic Stellate Cells2007

    • 著者名/発表者名
      宇山 直樹
    • 学会等名
      42nd Congress of the European Society for surgical research(ESSR)
    • 発表場所
      The Netherlands
    • 年月日
      2007-05-23

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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