研究概要 |
緑色蛍光蛋白遺伝子導入ラットにおいて麻酔下に肺微小循環を蛍光顕微鏡下に観察,肺循環の毛細血管における白血球の通過を可視化した。これを高感度蛍光観察用CCDにて記録,PCにて解析し,白血球の毛細血管通過時間および毛細血管における集積,細静脈における白血球動態を評価するモデルを確立した。 このラットにエンドトキシンを静注し,肺循環においては,細静脈に白血球の集積がおこる体循環とは異なり,肺循環においては毛細血管に白血球が毛細血管に集積することを,標識による修飾の加わらない状態での白血球の動態をリアルタイムで観察することにより,証明した。この研究の成果の一蔀は平成20年サイトカインストーム研究会2008にて発表しました。現在このモデルにおいて白血球のcGMP濃度を,NOのドナーであるSNAP等を用い,cAMP度はcAMP合成を促進するプロスタグランディンI_2及びcAMP分解を抑制するphosphodiesterase type4阻害薬を用い,増加させ白血球の集積への影響を評価中である。
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