研究課題
基盤研究(C)
大脳皮質形成異常によるてんかん原性の病態解明と治療を目的として、てんかん患者と動物モデルを対象として研究を施行している。1)動物モデルでは興奮系チャンネル受容体の発現様式を確認し、マタヒスタミン、オキシトシンのてんかんへの関わりを検討した。2)ラット放射線誘発cortical dysplasiaモデルにおける経時的観察により、海馬硬化とcortical dysplasiaの相関性やけいれん発作への関与について検討中である。3)大脳皮質形成異常を有するてんかん患者においてはてんかん原性焦点と脳機能部位が一致している場合があることが研究の結果判明した。慢性硬膜下電極留置や脳磁図、機能的MRIを用いた脳機能マッピングと焦点検索を行い、さらに手術中に覚醒状態にて評価、治療を行なっている。安全で確実な焦点切除のために、焦点と脳機能との病態関連や脳の可塑性につき、詳細な検討を加えている。当研究の結果はてんかん原性となるcortical dysplasiaの病態を理解したうえで外科的な治療成績向上につながる。
すべて 2006
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