振動発生装置の振動効果の解析を行った。振動発生装置は固定器に梁と両面に圧電素子が貼付けてある。撹拌器にゲネレーターからの信号を撹拌器へ伝達し、圧電素子により振動へと変換される。アルミニウム板の先端の幅を1ミリ、2ミリ、3ミリと変化させそれぞれの先端の変位をレーザー変位計を用いて計測した。撹拌対象物は血液の粘性に近いグリセリンと水からなる溶液を用いた。共振周波数は740Hzから843Hzでそれぞれ共振し、撹拌効果もほぼ同様である事が判明した。撹拌装置として円盤型の撹拌装置を試作した。これは円盤型の圧電素子にホーンとして細い円柱を取り付けたものである。これを駆動させた場合、円盤は円形に膨らんだり縮んだりする変形、円盤がねじれる変化をとらえる事ができた。またホーンの固定位置を中心部、周辺部にわけ、振動時のモードをANSYSで解析した。ホーンが中心にあり圧電素子の外周を固定してある場合や中心部ポイントを固定した場合に動きが主に励起されやすい事が判明した。ヒンジ型撹拌装置の試作をおこなった。ヒンジ型のアクチュエーターにPZTを植え込み先端振幅の動きを調べた。撹拌装置の先端振幅は435.39Hzの周波数を与えたときに最き大きい事が分かった。また2つの圧電素子を植え込み印加するとより強い振幅が得られる事が分かった。吸引装置としてカテーテル内腔をかえポリヴィニルアルコールポリマーを用いて吸引すると、より長く吸引した方が吸引率が高くなった。
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