研究課題/領域番号 |
18591604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
荻野 雅宏 獨協医科大学, 医学部, 講師 (80224137)
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研究分担者 |
川本 俊樹 獨協医科大学, 医学部, 講師 (50301461)
朝来野 佳三 獨協医科大学, 医学部, 講師 (00316548)
黒川 龍 獨協医科大学, 医学部, 助手 (10296600)
金 彪 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90231290)
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キーワード | 脳・神経 / 脳神経疾患 / 脊椎症性脊髄症 / 血流量 / 手術 |
研究概要 |
1)Wistar rat(体重250〜300g)を用い、全身麻酔の下、第5・6頸椎椎弓下に膨張性ポリマーを挿入して局所脊髄圧迫を作成する。一部の動物については、脊髄圧迫後に椎弓切除術ならびにポリマーの除去術を行って脊髄の減圧をはかる。 2)従来どおり、術前より自発性運動量を回転式運動量測定ケージで、また強制運動能力をトレッドミルならびに傾斜姿勢維持測定板にてそれぞれ計測する。術後はポリマー挿入操作による急性脊髄損傷のないことを確認した上で、3過ごとに上記の運動能を計測した。圧迫解除群では、運動能の回復が見られた。 3)動物は初回術後12週の時点で屠殺し、Sakuradaらの方法により14C-IAPによるautoradiography試みた。圧迫解除群においては血流量低下が軽減されることが示唆されたが、サンプル摘出までの時間的制約を克服できず、定量化は断念した。 4)上記に代え、蛍光マイクロスフェアを用いた脊髄血流量測定(Hicky R 1986.Powers KM 1999)を試みた。圧迫群において、圧迫部と非圧迫部の血流量の比が約1.5であった一方、圧迫解除群においては、その比が約1.8と、圧迫群における血流量低下と解除群における血流低下軽減が示唆された。本方法においては、脊髄血流量は頚髄、胸髄、腰髄で一様ではないらしいことが判明したため、今後は他部位にも視野を広げていく予定である。
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