健常者での瞳孔径計測 研究分担者のグループ(中部大学工学部平田研究室)がすでに開発している瞳孔径計測装置(瞳孔計)を用いて、健常者において光刺激に対する瞳孔径の変化を測定したが、ベッドサイドでの使用にはいくつかの問題点が明らかになり、ベッドサイドでも使用可能なシステムとするためには設計変更することが必要となった。 PC上でのVirtual Instrumentsを用いた瞳孔径計測装置の開発 最初の課題は、測定に影響を及ぼす可能性のある周囲からの散乱光の遮蔽システムを構築することであった。重症患者のベッドサイドでも使用できるように、ゴーグルを使用することにした。これにより遮蔽が簡便になりさらにカメラの固定も容易になった。 次に、瞳孔計が病室間を容易に移動できかつ医療従事者の活動を妨げることのないように画像処理用コンピューターも含めて、瞳孔計測システム全体を再設計した。瞳孔径の測定はゴーグルにCCDカメラを内蔵させることによって行うことにした。CCDカメラからのビデオ信号をPCに取り込んで解析プログラム(LabVIEW)上で自動解析が行えるように専用プログラムを開発した。計測はすべてPC上のLabVIEWで制御できるようにした。光刺激はLEDから行い発光のタイミングはプログラムで制御されている。データはPC内部のHDDまたは外付けのHDDに動画1青報として保存される。 さらにオフラインでの詳細な解析が可能となっている。これにより頭蓋内圧と相関があると思われる指標を抽出することが簡便になる。
|