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2006 年度 実績報告書

腰痛解明への分子生物学的アプローチと新しい治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18591626
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山梨大学

研究代表者

波呂 浩孝  山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助手 (10313264)

研究分担者 濱田 良機  山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (80096544)
中尾 篤人  山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (80317445)
竹田 秀  東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, COE拠点形成特別研究員 (30376727)
麻生 義則  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (50345279)
原 康  日本獣医畜産大学, 獣医学部, 助教授 (00228628)
キーワード椎間板変性 / TWEAK
研究概要

最近、マウスの関節炎モデルで、TNF-aファミリーに属するTWEAK (Tumor necrosis factor-like weak inducer of apoptosis)が関節内の軟骨を分解するMMPの活性と滑膜内の血管新生を促進し、関節損傷を誘発したと報告した。そこで、我々は腰痛の主な原因となっている椎間板変性とTWEAKとの関連性について検討を行った。その結果、マウス椎間板を顕微鏡下で採取し器官培養を行うと、椎間板内にTWEAKとこのレセプターであるFn14が発現していることを、免疫組織染色とreal time PCR法によって明らかにした。また、マウスリコンビナントTWEAKはマウス椎間板から濃度依存及び時間依存性にMMP-3を誘導し、TWEAK中和抗体とキメラタンパクにてMMP-3の誘導は阻害された。しかし、TNF-aレセプターIあるいはII型欠損マウス由来の椎間板では、マウスリコンビナントTWEAKを投与しても野生型マウス由来の椎間板と同様の反応であった。さらに、マウスリコンビナントTWEAK存在下では椎間板内のアグリカンの発現が時間依存性に低下していた。本研究はマウス椎間板内にTWEAKとそのレセプターであるFn14が発現することを示した最初の報告である。また、TWEAKは椎間板におけるMMP-3発現を誘導し、かつ、アグリカンを分解する作用を有していた。よって、今後詳細な検討を要するが、TWEAKが椎間板変性に重要な役割を果たしている可能性があることを今回の研究で実証しえたと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Novel function of TWEAK in inducing intervertebral disc degeneration.2007

    • 著者名/発表者名
      Hirotaka Haro et al.
    • 雑誌名

      Journal of Orthopaedic Research (In press)

  • [雑誌論文] 椎間板変性と高齢者椎間板ヘルニアの病態2007

    • 著者名/発表者名
      波呂 浩孝他
    • 雑誌名

      脊椎脊髄ジャーナル (印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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