研究概要 |
本研究の目的は,高齢者のADL,QOLの低下に影響を与える筋骨格退行性変化因子の重み付けや,関連性をcross-sectionalに解析し,包括的に筋骨格退行性変化の危険因子を解明することである。本年度(平成19年度)は下記の如く,初年度(平成18年度)に引き続き下記のデータ収集を行なった。 腰背部や下肢の痙痛や機能障害を訴え,産業医科大学病院整形外科を受診した患者のうち,50歳以上で,本研究の主旨を説明しインフォームドコンセントが得ら流た患者を研究対象として,理学所見,医療面接による職業歴,喫煙歴ならびにアルコール摂取歴を聴取し,胸腰椎X線撮影,骨密度測定,尿中のType I collagen cross-linked N-telopeptide(NTx)測定,スパナルマウスによる脊柱アライメント計測のデータ収集を行った。 また,初年度から開発したパソコン画面上で自動入力可能なソフトウェアを完成し,QOL調査票であるShort Form36E(SF36),Roland-Morris質問票,Euro QoL questionnaire(EQ-5D),JOQOL,McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)各質問表質問票,頚髄症および腰痛症の日本整形外科学会治療判定基準(JOAS),疼痛のVisualan alogscale(VAS)の調査を上記対象者に適用し,データ収集を行った。現在まで,125名のデータを収集した。
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