1)In vivoでの骨形成 (方法)培養した脂肪組織由来前駆細胞にBMPを作用させ、骨芽細胞へ分化させた細胞を多孔性ハイドロオキシアパタイトと混和し、SCIDマウスの皮下に移植した。8週後に摘出し、孔内の骨形成量について評価した。 (結果)BMPを作用させ、骨芽細胞へ分化させた細胞は、多孔性ハイドロオキシアパタイト内にマッソントリクロール染色で濃染される新生骨組織が形成されていた。それに対し脂肪組織由来前駆細胞をそのまま移植した組織では線維性組織のみで骨形成はみられなかった。 2)In vivoでの軟骨再生 (方法)脂肪組織由来前駆細胞をコラーゲンゲル内で培養した細胞をSCIDマウスの大腿骨関節面に作成した骨軟骨欠損部に充填した。術後6週後に修復組織を摘出し、トルイジン青染色、Safranin-O染色を行い、組織学的に観察した。 (結果)大腿骨関節面に作成した骨軟骨欠損部は肉眼的に瘢痕組織様であった。組織所見では、線維軟骨様組織であり、トルイジン青染色、Safranin-O染色でわずかに染色されていた。
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