研究課題/領域番号 |
18591669
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
高良 宏明 琉球大学, 保健管理センター, 教授 (90101493)
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研究分担者 |
大湾 一郎 琉球大学, 医学部, 准教授 (80295310)
野原 博和 琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (30381213)
我謝 猛次 琉球大学, 医学部, 助教 (80404573)
比嘉 淳 琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (70433109)
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キーワード | 老化 / 骨粗鬆症 / 大腿骨近位部骨折 / 変形性関節症 |
研究概要 |
琉球大学医学部附属病院にて骨密度を測定し、骨粗鬆症と診断された女性患者の割合は、60歳代前半で22%、60歳代後半で32%、70歳代前半で41%、70歳代後半で46%、80歳代前半で51%、80歳代後半で54%であった。これに沖縄県における5歳階級毎の人口を掛け合わせると、骨粗鬆症の患者数が最も多いのが70歳代前半、次に70歳代後半となる。一方、2004年度の沖縄県における大腿骨近位部骨折患者数は80歳代後半で最も多く、次に80歳代前半であった。実際に骨粗鬆症と診断されてから大腿骨近位部骨折を受傷するまで、おおよそ15年の開きがあることを意味する。大腿骨近位部骨折のリスクを増大させる因子として、低骨密度だけでなく、転倒・痴呆・関節変形・腰痛・視力障害などの老年症候群の徴候も重要である。 運動器の機能低下により、転倒しやすくなった状態を運動器不安定症と呼んでいるが、老年症候群と運動器不安定症には密接な関連がある。一般に運動器不安定症では開眼片脚立位時間の短縮が特徴的であるが、老年症候群との関係を現在検討中である。さらに、80歳以上の高齢者における自立度、老年症候群の程度について検討し、長寿者における骨粗鬆症と変形性関節症の罹患率や自立度への影響について調査を進めている。
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