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2008 年度 実績報告書

骨組織のI型コラーゲン架橋と骨質に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591676
研究機関杏林大学

研究代表者

市村 正一  杏林大学, 医学部, 准教授 (00159849)

キーワード骨延長 / 骨新生 / β-aminopropionitrile / コラーゲン架橋 / 創外固定 / 家兎 / 脛骨
研究概要

1.方法:昨年度と同様の方法で日本白色家兎の脛骨を2週間骨延長した。骨延長開始からβ-aminopropionitrile (BAPN)2mg/kgを4羽に2週間毎日腹腔内投与し(BAPN群)、対照群としてvehicle(生理食塩水)のみ同様に2羽に投与した。骨延長終了後2週間で創外固定を外し、屠殺後に骨癒合状態や骨密度を検討した。
2.結果1:BAPN群は4羽中3羽に骨癒合が得られたが1羽は偽関節であった。一方、対照群は2羽とも骨癒合が得られた。このためBAPN群の解析は骨癒合した3羽を用いた。DXAによる骨延長部の骨密度はBAP群330mg/cm2、対照群350mg/cm2で有意差はなかった。
3.結果2:さらに、XCT Research SA+を用いて骨延長中央断面部の骨密度測定を行った。骨髄腔も含めた骨密度はBAPN群551mg/cm2、対照群550mg/cm2と変化がなかった。これを石灰化領域に限ると、BAPN群553mg/cm2、対照群572mg/cm2と有意差はなかったが、前者で小さい傾向にあった。さらに、皮質骨領域の面積はBAPN群7.90cm2、対照群10.41cm2と統計学的に有意差はなかったが、明らかにBAPN群で皮質骨形成が不良と判断された。
4.考察:BAPN群ではこれまでの結果と同様に明らかに骨癒合不全を意味する偽関節形成例が今回も認められ、BAPN投与により骨癒合に悪影響を及ぼすことが推察された。また今回、症例数の関係で有意差は認められなかったが、BAPN群では石灰化領域の骨密度が低く、皮質骨面積も小さい傾向にあるなど、BAPN投与により成熟した骨形成が阻害されることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ウサギ骨延長モデルにおけるPTH間欠投与の仮骨への影響2008

    • 著者名/発表者名
      丸野秀人
    • 学会等名
      第23回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2008-10-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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