研究概要 |
われわれはLeica社製Application Solutions Laser Microdissectior Systemを使用し、マウス骨端線を層毎に切り出すことに成功した。採取したサンプルからRNAを抽出した。 現在までに3サンプルのマイクロアレイによる遺伝子解析を行った。これまで報告されていない特異な動きをする遺伝子を複数見いだしている。各層での発現パターンをIhhやBMPsなど既知の因子の遺伝子と比較してもcompatibleであり、本研究により骨端線における遺伝子発現の貴重な新知見が得られるものと確信した。 平成19年3月までに、以下の工程が完了している。 組織採取、RNA抽出、PCR、マイクロアレイ 実験材料として、既知の遺伝子情報が豊富なICRマウス(生後9日目)を使用。 マウスgrowth plateから4つの層(静止層、増殖層、前肥大層、肥大層)をそれぞれ別々に切り出し、qualityの高いRNAを抽出した。層毎の切り出しは、試行錯誤の結果、Laser Microdissectior System (Leica社)を用いた。採取した各々のサンプルを2 cycle cDNA合成、RT-PCRのした後にマイクロアレイによる遺伝子解析を行った。上記解析は3個体(可能であれば今後5個体まで増やす予定)で実施した。 データ解析 得られた各回のアレイデータの相関関係を検討した後に、静止層、増殖層、前肥大層、肥大層の各層間での遺伝子の動向を比較しグループ分けして解析した。 (1)発現の高い遺伝子 (2)既知の遺伝子(BMPs, Sox, Runx,など)の発現パターンの確認 (3)クラスター解析 発現が変化する遺伝子に関して相対的発現の高い遺伝子リスト作製
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