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2006 年度 実績報告書

幼弱脳における麻酔薬の神経毒性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18591683
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

森本 裕二  北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (00250457)

研究分担者 橘 かおり  北海道大学, 北海道大学病院, 医員 (50374468)
吉岡 充弘  北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (40182729)
敦賀 健吉  北海道大学, 北海道大学病院, 医員 (50399896)
キーワード麻酔薬 / 神経毒性
研究概要

幼弱ラットが麻酔薬に暴露されると、脳の広範囲の部位に神経細胞死が起こることが、2003年に報告された(Journal of Neuroscience 2003;23:876)。ある種の麻酔薬の組み合わせで、NMDAレセプタの遮断とGABAレセプタの賦活が同時に生じると神経細胞の活動が異常に抑制され、その結果アポトーシスのカスケードに信号が入るという機序が推測されている。しかし、この知見に関しては、依然確立しておらず、議論が多い。平成18年度は
1 脳に障害が生じる時期は、生後何日後というようなtime windowが存在するか
2 どのような麻酔薬の組む合わせで障害が生じやすいか を行った。
1については、生後4,7、14日のラットにミダゾラムを腹腔内投与後、イソフルラン、笑気/酸素を通気したチャンバー内で6時間観察し、24時間後ラット脳を段頭後、deOlmos silver染色で組織学的評価を行った。しかし、明らかな神経障害は認めず、time windowは存在しなかった。
2については、NMDA拮抗薬としてケタミン、笑気、イソフルラン、セボフルラン
GABA作動薬としてバルビタール、プロポフォールなどを用いたが、どの組み合わせでも明らかな神経障害は認めなかった。以上より、暴露後24時間後の短期予後では、麻酔薬の神経毒性は認めなかった。
平成19年度は、生後1ヶ月以上の長期予後の検討を中心に研究を進める予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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