盲腸穿孔モデルによる実験的敗血症性中枢神経障害を作成し、脳神経細胞のアポトーシスの発現部位をTUNEL染色法を用いて、HMGB-1の発現部位については抗体法を用いて観察した。その結果、脳内においても海馬部位のCA1とCA5により多くのアポトーシスが発現しておりかつ同部位にHMGB-1も多く発現していることが判明した。以上のことからHMGB-1とアポトーシスとの関連を見いだし、抗HMGB-1抗体を投与することで改善可能かを検討した実験では中枢神経障害が改善し、HMGB-1が中枢神経障害に関与することを解明できた。
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