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2006 年度 実績報告書

聴診音リアルタイム三次元カラー可視化技術の臨床導入

研究課題

研究課題/領域番号 18591699
研究種目

基盤研究(C)

研究機関浜松医科大学

研究代表者

佐藤 重仁  浜松医科大学, 医学部, 教授 (30143176)

研究分担者 牧野 洋  浜松医科大学, 医学部, リサーチ アシスタント (10397408)
白石 義人  浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (00135253)
キーワード聴診音 / 三次元可視化モニター / 心雑音 / 呼吸音 / 学生教育 / 臨床応用
研究概要

音声可視化装置の聴診教育への応用について研究した。音声を高速フーリエ変換し、Power-Frequency-Timeの三要素に分解し、三次元カラー波形として表示できるモニター(音声三次元可視化装置;VisiStetho)を作成した。心臓手術患者にVisiStethoを用いて、手術前後での心雑音変化について説明を患者本人に行ったところ、従来以上に理解してくれたことは報告済みである。今回は本装置を用いて医学生に心音聴診教育を行い、その有用性を調査した。対象は臨床実習中の5年次医学生29人である。音のみで教育を行なう群(音群:14名)と、本装置で心音を可視化しながら教育を行なう群(可視化群:15名)に分類した。聴診トレーニングCDから代表的な心雑音11種を20秒ずつ聞かせ、心音を判定する試験を施行した(1回目試験:ベースライン)。その後、可視化群では、心雑音を本装置で見せながら音について講義し、音群では、音のみを聞かせながら講義した。2回目試験は、音群は心音のみ、可視化群は可視化しながら行なった。1回目、2回目それぞれの得点を2群間で比較した。2群間における得点の比較には、スチューデントt検定を用いP<0.05をもって有意差有りとした。結果1:一回目試験では、両群間に差を認めなかった。
結果2:2回目試験では、可視化群が有意に高成績であった(P<0.05)。本装置を用いた教育法に対する医学生の評価は良好で、II音分裂やIII音、および各雑音のピッチの違いについて特に理解しやすいことが判った。聴診の授業において、本装置を用いた方が従来型の音を聞かせるだけの授業より理解が得られた。音声可視化装置は、今後普及が進めば学生への聴診教育に有用であると思われた。

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公開日: 2010-02-01   更新日: 2016-04-21  

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