研究課題/領域番号 |
18591699
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 重仁 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30143176)
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研究分担者 |
白石 義人 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (00135253)
中島 芳樹 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00252198)
鈴木 明 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (30322142)
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キーワード | 聴診 / 可視化 / 呼吸音 / 心音 / 三次元処理 / 気管挿管 |
研究概要 |
小児の麻酔で頻用される胸壁聴診器は持続的に呼吸音をモニターする機器で、構造が単純で故障しにくい、電源が必要ない等の利点があるが、音が小さく聞きにくい、一人しか音を聴くことが出来ない、記録が出来ない、接続チューブが医師の行動を制限する等欠点も多い。本年度の研究では、胸壁聴診器に小型マイクロフォンを接続し増幅した後、赤外線通信方式ワイヤレスヘッドホンシステムに入力し、2台のワイヤレスヘッドホンでレジデントと指導医が同時にモニターでき、前年度までに作成し試用を行ってきたソフトウェアを内蔵したコンピューターでフーリエ解析し周波数分布をリアルタイムに画面表示する機器を構築した。 呼吸音を従来の聴診器と同様に聴診可能であり、さらに音量を増幅し2人で同時に聴診音をモニターすることができた。また、呼吸音を周波数解析して表示することにより、聴診音の大きさを周波数ごとに時間経過とともに表示できた。 2人で同時に聴取できる機能はレジデントの教育に有用と考えられた。 聴診音の解析表示は客観的評価に役立つが、臨床現場での外来雑音にも同じ周波数帯の音が多くあり、表示が不明瞭となる原因となった。ノイズ対策が今後の課題である。 胸壁聴診器にマイクロフォンを接続しヘッドホンを用い2人同時にモニターすると共に周波数解析したデータを画面表示することが可能であった。
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