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2007 年度 実績報告書

デクスメデトミジンのG蛋白共役型受容体への作用の総合的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18591735
研究機関産業医科大学

研究代表者

横山 徹  産業医科大学, 医学部, 助教 (80425321)

研究分担者 南 浩一郎  自治医科大学, 医学部, 講師 (70279347)
上田 陽一  産業医科大学, 医学部, 教授 (10232745)
滝塚 敦  産業医科大学, 医学部, 非常勤助教 (00399205)
白石 宗大  産業医科大学, 医学部, 非常勤助教 (40389458)
キーワードデクスメデトミジン / 麻酔 / 鎮静 / 受容体 / 鎮痛 / 電気生理学
研究概要

デクスメデトミジンの鎮静、麻酔、鎮痛作用のメカニズムを詳細に解析するためにGPCR(ムスカリン受容体、5HT受容体,メタボトロピックグルタミン酸受容体,サブスタンスP受容体,μオピオイド受容体)に対する作用にターゲットを絞り,痛みに関与していると考えられる,GPCRsをアフリカツメガエル卵母細胞発現系やDRG細胞を用いて,これらの受容体に対するデクスメデトミジンの作用を電気生理学的解析を目指して本年度は以下の研究を行った。アフリカツメガエル卵母細胞発現系を用いて痛みに関与していると考えられる,ムスカリン受容体,5HT受容体,メタボトロピックグルタミン酸受容体,サブスタンスP受容体をアフリカツメガエル卵母細胞発現系に発現させ,これらの受容体に対するデクスメデトミジンの作用を電気生理学的に解析し,現在までにムスカリン受容体,5HT受容体,メタボトロピックグルタミン酸受容体,サブスタンスP受容体への作用解析は進んでおりムスカリン受容体タイプ3には特異的に抑制効果を持つことを既に証明した。また,さらにGq/GiキメラG蛋白結合μオピオイド受容体に対するデクスメデトミジンの効果を確認中である。また,現在までハロセンなどの吸入麻酔薬の多くのG蛋白共役型受容体をリン酸化酵素プロテインキナーゼC(PKC)によって抑制することが報告されている。もし,これらのデクスメデトミジンがこれらの受容体へ抑制効果を持つならば,その抑制効果にリン酸化酵素の関与があるか興味が持たれる。申請者らはこれらについても検討を行い,ムスカリン受容体タイプ3には特異的に抑制効果には全く関与しないことも確認した。これらの研究によってデクスメデトミジンはムスカリン受容体を抑制し,これらが麻酔機序に何らかの関係があることが示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dexmedetomidine inhibits muscarinic type 3 receptors expressed in Xenopus oocytes and muscarine-induced intracellular Ca^<2+> elevation in clutured rat dorsal root ganglia cells2007

    • 著者名/発表者名
      Takizuka A, Minami K, Uezono Y, Horishita T, Yokoyama T, Shiraishi M, Sakurai T, Shigenatsu A
    • 雑誌名

      Naunyn Schmeideberg's Arch Phramacology 375

      ページ: 293-301

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of anesthsics on the function of orexin-1 receptors expressed in Xenopus oocytes2007

    • 著者名/発表者名
      Minami K, Uezono Y, Sakurai T, Horishita T, Shiraisi M, Ueta Y
    • 雑誌名

      Pharmacology 79

      ページ: 236-242

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Pharmacological aspects of the effect of tramadol on G-protein coupled receptors2007

    • 著者名/発表者名
      Minami K, Uezino Y, Ueta Y.
    • 雑誌名

      J.Pharamacol.Sci 103

      ページ: 253-260

    • 査読あり
  • [学会発表] Osmosensitivcity in the synaptic inputs to the magnocellilaer neurosecretory cells in the supraoptic nucleus of rat2007

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama T, Saito T, Fujihara H, Ueta Y.
    • 学会等名
      Society for neuroscience annual meeting
    • 発表場所
      San diego
    • 年月日
      2007-11-05
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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