研究概要 |
前立腺癌の病理学的病期の予知因子として,生検コア数に占める癌陽性コア数の割合(p=0.002,Odds Ratio=1.041,95%Cl 1.015-1.068),生検標本のC2GnT染色性(p=0.001,Odds Ratio=7.042,95%Cl 2.262-21.927),が有用であった. PSA再発の予知因子としては,治療前PSA(p<0.001,Hazard Ratio=1.044,95%Cl 1.023-1.065),生検コア数に占める癌陽性コア数の割合(p=0.029,Hazard Ratio=1.018,95%Cl 1.002-1.034),生検標本のC2GnT染色性(p=0.005,Hazard Ratio=4.155,95%Cl 1.542-11.198)が有用であった. 生検標本のC2GnT染色性以外の因子はOdds RatioまたはHazard Ratioが1に近いため,予測結果に与える影響は有意ではあるが小さい.生検標本のC2GnT染色性がほぼ単独に予測結果に大きく影響を与えるという結果であった.
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