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2008 年度 実績報告書

緑膿菌性尿路感染症対策としての抗バイオフィルム剤探索とその基盤技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18591753
研究機関岡山大学

研究代表者

狩山 玲子  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40112148)

研究分担者 苔口 進  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (10144776)
キーワード緑膿菌 / バイオフィルム / 尿路感染症 / 抗バイオフィルム剤 / スクリーニング / クォーラムセンシング / 実験モデル系 / フローセル
研究概要

緑膿菌性尿路バイオフィルム感染症の予防法および治療法の確立を主要な目的として研究を遂行した。
岡山大学泌尿器病態学分野において使用しているin vitroバイオフィルム実験モデル系(キャピラリーフローセルシステム)は、GFP(green fluorescent protein)産生株・非産生株のいずれを用いても再現性のある実験系として、過去数年間に進化を遂げた。平成20年度は、人工尿中、尿路由来緑膿菌が形成したバイオフィルムの特性を共焦点レーザー走査型顕微鏡およびオールインワン蛍光顕微鏡にて観察した。
(1)共焦点レーザー走査型顕微鏡
画像解析ソフトをバージョンアップすることにより、容易に3次元構築像の確認が可能となった。
(2)オールインワン蛍光顕微鏡
温度制御(37℃)下での経日的バイオフィルム形成過程の観察が可能となった。
平成19年度までに、緑膿菌性バイオフィルムに対して濃度依存的に抑制効果を発揮する数種類の化合物(緑膿菌におけるクォーラムセンシング[菌密度依存的遺伝子発現機欄の阻害剤として見出された化合物)をスクリーニング法にて見出した。平成19年度までに使用していたin vitroバイオフィルム実験モデル系(キャビラリーフローセルシステム)では、人工尿中、顕著なバイオフィルム抑制効果を示す化合物を見出すには至らなかったが、平成20年度に進化させた実験系において抗バイオフィルム剤としての有用性が示唆される1種類の化合物を見出した。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] メタローβ-ラクタマーゼ産生緑膿菌のバイオフィルム形成能および分子疫学的解析2009

    • 著者名/発表者名
      山本満寿美
    • 雑誌名

      日本環境感染学会誌 24

      ページ: 85-92

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Opr86 is essential for viability and is a potential candidate for a protective antigen against biofilm formation by Pseudomonas aeruginosa2008

    • 著者名/発表者名
      Yosuke Tashiro
    • 雑誌名

      Journal of Bacteriology 190

      ページ: 3969-3978

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 緑膿菌性尿路感染症 : どう対峙するか2008

    • 著者名/発表者名
      門田晃一
    • 雑誌名

      第42回緑膿菌感染症研究会講演録 42

      ページ: 27-30

  • [雑誌論文] メタローβ-ラクタマーゼ産生緑膿菌のバイオフィルム形成能と耐性遺伝子伝達性の検討2008

    • 著者名/発表者名
      山本満寿美
    • 雑誌名

      第42回緑膿菌感染症研究会講演録 42

      ページ: 95-99

  • [雑誌論文] MDRPとバイオフィルム2008

    • 著者名/発表者名
      狩山玲子
    • 雑誌名

      感染と抗菌薬 11

      ページ: 356-360

  • [学会発表] メタローβ-ラクタマーゼ産生緑膿菌のバイオフィルム形成能およびその問題点と対策2009

    • 著者名/発表者名
      山本満寿美
    • 学会等名
      第24回 日本環境感染学会総会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2009-02-27
  • [学会発表] 尿路感染症由来緑膿菌のバイオフィルム形成能と臨床的背景の関連性の検討2008

    • 著者名/発表者名
      佐古真一
    • 学会等名
      第56回日本化学療法学会西日本支部総会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2008-12-07
  • [学会発表] 尿路由来メタローβ-ラクタマーゼ産生緑膿菌のバイオフィルム形成能および分子疫学的検討2008

    • 著者名/発表者名
      石井亜矢乃
    • 学会等名
      第22回Bacterial Adherence & Biofilm学術集会
    • 発表場所
      淡路市
    • 年月日
      2008-07-04
  • [学会発表] メタローβ-ラクタマーゼ産生緑膿菌のバイオフィルム形成能および分子疫学的検討2008

    • 著者名/発表者名
      山本満寿美
    • 学会等名
      第56回 日本化学療法学会総会
    • 発表場所
      岡山市
    • 年月日
      2008-06-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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